発信日:2023年12月21日
内容:R5第8回分科会の実施報告と次回のご案内
発信者:MD研究会 三堀(幹事代表)
分類:研究会_MD
“R5第8回分科会の実施報告と次回のご案内”
本年最後となる第8回分科会(12/21)を、一般会員6名、研究所側からは長瀬理事、外園理事、藤井事務局長及び研究員4名の計13名の参加のもと、以下の通り実施しました。講師には、弊研究所の外園理事(元防衛装備庁 防衛技監 )にお願いしました。
*****
内容としましては、今般の概算要求にも取り上げられている、防衛装備庁(旧技術開発本部時代を含む)での中SAM開発におけるご苦労などを中心に、他の国産開発の裏話を交えたものであり、我々の目指す「防衛省によるミサイル防衛のための宇宙システムの自主国内開発」(宇宙利用の大政奉還)にも多くの示唆を含んでいたと確信しております。
実施内容のレジメ概略を以下の1項に記載します。
*****
MD研究会としましては、今回の講義を通じ、以下のミッション「自主国内開発」(提言の)実現を論じるにあたっての有意義な視点を得ることができたと考えております。
・ミサイル防衛のための「防衛宇宙システム」保有(の必要性)
・統合/整合された計画のもと、全体を一つのプログラムとして開発・整備(の必要性)
*****
次回第9回MD分科会は、以下の2項のとおり、年が明けた1月の開催(テーマ仮)を計画しております。新規の参加者(会員)もウェルカムです。【コチラ】を参考にお申し込みください。既メンバーの皆様には、例会通り事前にご案内をお送りします。
1.今回の実施内容:
■テーマ: "ここまで来た!HGV対処を狙う国産ミサイル開発着手へ”
-これまでの国産開発の裏話と経験や失敗から学ぶ教訓-
■日時/場所:12月21日(木) 15:00-17:00 @JISSオフィス
■主な内容
(1)国産開発諸々裏話(以下は主なもの)
◎中SAM開発着手のための長官指示発出の経緯
◎AAM-4の装備化までのAMRAAMとの攻防
◎ミサイル中期誘導にQZSSを利用するまでの議論
◎SSM-1のUTDC導入までの議論
◎ミサイルとミサイル妨害装置の対決はどうなる?
◎Pac-3(BMD対処)への足掛かりとなったMOU改定
◎米国PMRF※で実施する事になったAIRBOSS※※の弾道ミサイル追尾試験
※Pacific Missile Range Facility
※※Advanced IR Ballistic Observation Sensor System
(2)ミサイル開発裏話トピックス
~中SAM地上装置システムの実時間ハードウェア・インザループ・シミュレーション~
2.第9回予定:
-
- 場所等:参加者はJISSオフィス(紀尾井町)に5分前までに参集。リモート配信は行いません。
- 講義、資料等:すべて幹事側にて準備します。
- 会議でのディスカッションはチャタムハウス・ルールに準じることとします。参加者には自由な意見交換をお願いします。
2.今後の計画等:
原則、毎月月末の木曜日に開催することで、運営しておりますので、ご参考ください。
次々回の予定は以下の通り。
・第10回 2月29日(木)15:00-17:00 @JISSオフィス
以上