お知らせ

お知らせ投稿:JISS_md研究会

MD分科会からのお知らせ MD#06_30

内容:次回第4回分科会のご案内
発信日:令和6年10月18日
発信者:分科会幹事代表 三堀 隆(主席研究員)

"MD分科会 R6第4回分科会開催のお知らせ"

 ”180発以上の弾道ミサイルによる10月1日のイランによるイスラエル攻撃”
  2024年10月1日、イランがイスラエルに向けて180発以上の弾道ミサイルを発射する大規模攻撃を実行したとのニュースが伝えられました。その結果、イスラエルでは軍事施設だけでなく一般住宅にも被害が生じ、報復攻撃さらにはイラン・イスラエル全面戦争への緊張が高まっています。

  今回のミサイル攻撃の背景としては、昨年の10月以降、イスラエルがレバノン南部で熾烈な地上作戦を開始し、ハマス、ヒズボラを支援するイランに対してイスラエルがイスラム革命防衛隊幹部を殺害するなど、事態が次々とエスカレーションしていることにあります。特に、4月の初めてのイランからの攻撃に続く、今回10月は2度目の直接ミサイル攻撃となりました。イラン側はこの攻撃は、7月以降、イスラエルがハマス指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)、ヒズボラ指導者ハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)、イラン革命防衛隊将軍アバス・ニルフォルシャン(Abbas Nilforoushan)らを暗殺したことに対する報復としての「自衛」行為だったと主張しています。

 ”イラン、新国産・極超音速ミサイル「ファター」を初めて使用!?”
  4月※に実施された攻撃とは違い、今回は、180発近くの弾道ミサイル、更にその中に極超音速ミサイルなどが本格的に使用されたミサイル攻撃であった分析がなされています。数十発のミサイルがイスラエルの防空網を突破して次々とミサイルが着弾する目撃/被害情報も動画や写真が分析され、メディアにアップされています

  我々として、特に注目するのは、今回のイランのイスラエルへのミサイル攻撃において、新しい極超音速ミサイル「ファター(Fattah)」が使用されたと言われている点であり、それが今回4月と比較し、多くのミサイルがイスラエル側の防衛網を突破することとなった原因の一つではないかと推測されていることです。

※2024年4月13日にイランのイスラム革命防衛隊がイラク、シリア、レバノン、イエメンのイラン代理勢力と協力して無人機や弾道ミサイルを用いてイスラエルを攻撃したもの。翌14日には終結を宣言している。イスラエルに着弾した弾道ミサイルはわずか10発弱だったことは、イスラエルのミサイル防衛能力の高さと、米国、フランス、英国、ヨルダン(未確認情報ではサウジアラビアも)による共同防衛の役割の大きさをも証明したと言われていました。

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 つきましては、ご案内が遅れておりました10月の第4回分科会では、上述しました”10月1日のイランによるイスラエル攻撃”を取り上げ、イラン・イスラエル紛争の発端と経緯、4月から10月までの双方の主な攻撃の展開を整理し、特にイランによる10月1日のミサイル攻撃に関するメディア情報、OSINTを参照しながら、特に10月1日の攻撃の概要と、イランの新しい極超音速ミサイルFattah-2と迎撃側のイスラエルのミサイル防衛システムについての調査結果を合わせて紹介したいと思います。

  既メンバーの皆様には、例会通り事前にご案内をお送りしますので、参加確認をお願います。また、新規の参加者(会員)もウェルカムです。【コチラ】を参考にお申し込みください。

 

    ■ 第4回  :”10月1日のイランによるイスラエル攻撃”
         ー 問われるミサイル迎撃体制の有効性!ー (仮)

    ■ 日時/場所:10月31日(木)15:00-17:00 @JISSオフィス

  ;イラン・イスラエル紛争の発端と最近の紛争経緯の概要
  ;4月1日のミサイル攻撃
  ;10月1日のミサイル攻撃
  ;イランの新しい極超音速ミサイルFattah-2と迎撃側のイスラエルのミサイル防衛システム

以上