内容:R7第6回分科会の実施報告と次回分科会のご案内
発信日:令和7年12月24日
発信者:分科会幹事代表 三堀 隆(主席研究員)
"MD分科会 R7第6回の実施報告と次回予定等"
一般会員11名並びに、研究所側からは長瀬理事、神山理事、肥田木事務局長及び研究員5名の、計16名の参加で実施しました。
今回は、是非「Golden Dome for America(以下、GD4A)」の最新情報を紹介できればと思ったのですが、残念ながら国防総省からの箝口令は続いており、発表では下記実施内容の「ⅳ 米国GD4Aの現状整理」に挙げた程度にとどまりました。
代わりと言うわけではありませんが、12月4日(EST)にタイミングよく、「2025年 国家安全保障戦略(以下NSS)」が発表されたので、それを取り上げ、参加者の皆さんと内容の読み込みを行いました。
実施にあたっては、特に今回の対象の2025年NSSだけではなく、1期目のトランプ政権で発表された2017年版のNSS及び2022年に発表されたバイデン政権下でのNSSとの比較も紹介しながら、その特徴を分析しました。
ちなみに、以下は、分科会で使用した資料「最近の米国家安全保障戦略における地域(Asia/Indo-Pacific)戦略の推移」から、頁数、特徴単語の出現数等を整理した部分を抜粋したものですが、今回のNSSで注目されている「中国、ロシア、欧州に対する姿勢の変化」などの特徴を、ある程度垣間見ることができます。
| 発行 | 2025年11月 | 2022年10月12日 | 2017年12月 |
| 政権 | トランプ第2期政権 | バイデン政権 | トランプ第1期政権 |
| 全体頁数 (表裏表紙等を 含む単純合計) |
33 | 48 | 68 |
|
地域戦略における |
Asia(5.3) WH(3.7),Europe(2.7),ME(1.7),Africa(0.7) |
(省略) | (省略) |
| 特徴単語の出現数 | ・Indo-Pacific:7 ・Europe:49 ・North Korea:0 ・Ukraine:4 ・Russia:10 ・Iran:3 ・Taiwan:8 ・China:21 ・Korea:3 ・Australia:3 ・nuclear weapons:1 |
・Indo-Pacific:32 ・Europe:35 ・North Korea:2 ・Ukraine:32 ・Russia:71 ・Iran:7 ・Taiwan:7 ・China:9 ・Korea:3 ・Australia:7 ・nuclear weapons:7 |
・Indo-Pacific:3 ・Europe:29 ・North Korea:16 ・Ukraine:1 ・Russia:25 ・Iran:17 ・Taiwan:3 ・China:33 ・Korea:3 ・Australia:3 ・nuclear weapons:9 |
その他、分科会での討議では、各国・関係機関等の評価も含め、今回の特徴・方針変化について議論を行いました。その概要は、下記実施内容の「まとめ:NSS2025に見る米国戦略の方針転換」に載せておきますので、ご参考ください。
以上
1.今回の実施内容:
■ テーマ:「米国の最新状況・トピックス@2025」
■ 講師: 三堀 隆(JISS 主席研究員)
■ 日時/場所: 12月19日(金) 15:00-17:00 @JISSオフィス
■内容:
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- ⅰ 米国の国家安全保障戦略(NSS)を読み解く
・2025年国家安全保障戦略(NSS)発表@12月4日(EST)
・NSS2025に対する各国・関係機関等の評価
・まとめ:NSS2025に見る米国戦略の方針転換
◎全般
- 中国、ロシアに対する姿勢の変化
- 欧州に対する厳しい姿勢
◎地域戦略
- 重点戦略地域のトップは西半球(WH)
- Asiaは「第2の主戦場」であり、特に中国との「経済・地政学的戦場」
- WHへのアセット・シフトを前提に、「限られた米軍戦力と同盟国の軍事力増強により対処」
- 増強した同盟国の軍事能力と、米国の一体化した経済・技術・軍事力による多層的な抑止ネットワークの構築
→ 中国に対しては「同盟国・パートナーが責任を共有する第1列島線内での拒否(denial)」戦略
- ⅱ 台湾保証実施法へのトランプ大統領署名@12月2日
:米台関係の制度的な深化を促す枠組み
→ 米議会(超党派)の対中姿勢は変わらず
- ⅲ 中国との対立と日米連携
・対立:沖縄本島と宮古島の間を抜け、太平洋に進出・訓練中の空母「遼寧」から発艦した中国戦闘機からの自衛隊機へのレーダ照射@12月6日
・日米連携:沖縄駐留海兵隊最高司令官 R・ターナー中将メディア座談会でコメント@12月9日
・日米連携:中国-露(爆撃機・戦闘機・早期警戒管制機の合同飛行@12月9日)の軍事的圧力が高まる中、米軍がB-52爆撃機を派遣@12月10日
・日米連携:西太平洋に原子力空母(CVN)4隻が展開中@11月-12月
・日米連携:米上院において 「中国非難・日本称賛/支持」の超党派決議案を提出@12月18日
・参考:中国の宇宙機が米スターリンク衛星に200メートルまで接近し衝突寸前との報道 @12月9日 - ⅳ 米国GD4Aの現状整理
・米国GD4Aの全体像(現時点)
・Reagan National Defense Forum 2025 パネル討論(w/ Guetlein大将)@12月6日
・宇宙システムズ司令部(SSC)が、宇宙配備型迎撃ミサイルのプロトタイプ実証契約を18チームと初締結@11月25日
- ⅰ 米国の国家安全保障戦略(NSS)を読み解く
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2.次回予定等:
■ 第6回 : 「未定」(仮)
■ 講師 : 三堀 隆(JISS 主席研究員)
■ 日時/場所: 2026年1月29日(木) 15:00-17:00 @JISSオフィス
以上