「新たな脅威への対処に不可欠な宇宙 」
-ミサイル防衛における宇宙利用-
我が国を取り巻く安全保障環境が激的に変化するなか、日本宇宙安全保障研究所(JISS)では「我が国の安全保障と宇宙の役割」に関して、2020年5月に提言をまとめました。
本研究報告書は、特に提言の一つである「喫緊の脅威に対処可能な早期警戒システムを、さまざまな資産を最大限に活用しながら、日米で連携をして整備すべき」をまとめるにあたって、JISS会員及び有識者の参加を得て昨年9月から本年2月まで十数回にわたり実施した勉強会等での議論を整理・集約したものです。
JISS提言内容の背景につき、皆様のご理解にお役立ていただければ幸甚です。
研究報告書の内容
1.状況認識:我が国にとっての脅威
(1)激変する安全保障環境
(2)我が国にとっての脅威
(3)「極超音速兵器」の特徴
2.状況認識:脅威への備え
(1)我が国のミサイル防衛システム
(2)現状システムの課題
(3)米国の動向
3.提言にあたっての重視事項
(1)ミサイル防衛における任務保証(ミッション・アシュアランス)の確保
(2)日米互換性の維持による宇宙設備の抗たん性(レジリエンス)確保
(3)ミサイル発射探知情報の緊密な連接によるミサイル防衛能力の最大発揮
(4)関心域(東アジア・西太平洋地域)に注力することによる費用対効果の確保
(5)宇宙配備の早期警戒・監視システム構築への取り組み
(6)将来のミッドコース追跡システム構築への取り組み(日米協力)
4.まとめ:ミサイル防衛における宇宙利用(提言)
(1)喫緊の脅威に対処するため、我が国として欠落している宇宙配備の早期警戒・監視システムを整備すべき
(2)将来のミッドコース追跡システムの構築に備えての取り組みを開始すべき
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