概要
名称 | 一般社団法人 日本宇宙安全保障研究所 |
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英文名称 | Japan Institute for Space and Security (JISS) |
設立日 | 2018年7月11日 |
電話 | 03-6272-8500 |
所在地 | 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3番29号 紀尾井町 第2山本ビル3階 |
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ホームページ | https://jiss.or.jp/ |
設立の背景
宇宙は、科学技術イノベーションが牽引する経済成⾧のフロンティアであり、人工衛星による測位(GPS)、通信、放送など、人々の日常生活に欠かすことができない重要領域となっています。それは、宇宙が、誰でも自由に、そして安全に利用し得る国際公共財と位置づけられる所以です。しかしながら、将来的に、宇宙関連技術の進化と宇宙の商用利用の活発化に伴って、新たな成⾧資源の獲得を巡っての国際的な競争が激化し、宇宙空間が、競合し、混雑し、敵対する領域としての性格をより深めることが懸念されています。
こうした状況の中、我が国の安全保障を強化し、我が国と志を同じくする諸外国と共に世界の平和に貢献するためには、政・官・学・産業界が連携して、宇宙空間の安定的利用の確保、宇宙を利用した安全保障能力の強化、並びに同盟国や友好国との安全保障分野における宇宙協力の推進等を加速、拡大することが求められています。その一方で、経済安全保障の観点から、我が国の宇宙技術の国際競争力を強化すると共に、その海外流出を防止することを留意する必要があります。そして、我が国の宇宙活動を支える総合的基盤を強化するために、宇宙に関わる安全保障能力の強化構想、整備計画、研究開発、国際協力などを総合的に進める宇宙利用戦略を早急に策定し、国の組織、人材、インフラ、予算などの政策的措置の強化を速やかに実現すべきです。
当研究所は、我が国の宇宙を利用した安全保障能力を強化するため、安全かつ安定的な宇宙の利用を確保するとともに、我が国の防衛及び宇宙産業の振興、並びに、宇宙安全保障分野における米国等の関連団体やシンクタンクとの国際協力を推進し、積極的、専門的かつ継続的な調査研究及び発信を行います。
ミッション
我が国の宇宙安全保障能力の強化と宇宙の平和利用に貢献する為に、
宇宙にフォーカスしたシンクタンクとして
グローバルな政策を提案します。
目的
我が国の
宇宙安全保障能力の強化
「米国を始めとする同盟国・友好国と宇宙における安全保障協力を推進することにより我が国及び国際社会の安全保障に寄与する。そのための技術上・運用上有効なオプションを提言する。」
「陸・海・空に加え、宇宙・サイバー・電磁波を加えた新領域におけるミサイル防衛・ミサイル技術開発の相関関係を深化させ、国家としての総合的な宇宙活動が実現できるよう技術開発及び運用・指揮統制手段の発展に努める。」
手段
宇宙にフォーカスした
シンクタンクとして
グローバルな政策を提案
「我が国の宇宙安全保障に関する政策立案を支援するため、調査・研究による課題解決と政策実現プロセスを提言する。」
「米国をはじめとする同盟国・友好国関係機関の日本のカウンターパートとして、諸外国政府・企業との交流や意見交換の機会を提供し、国際情勢に立脚したグローバルな視点で宇宙安全保障に係る国際プロジェクトを企画・実施する。」
成果
宇宙の平和利用への
貢献
「国内外の政・官・学・産業界のプラットフォームとして相互の連携と協力を促進し、専門的かつ継続的な調査研究と発信により、安心・安全な社会の実現及び、技術革新による持続可能な産業基盤の確立に貢献する。」
「宇宙における平和利用―特に、防災・農業・水産業・運輸・交通・通信電子・気候変動などについて―の利活用手段の開発に努める。」
「国民生活の向上に寄与する研究及びその発表を通じて、宇宙の平和利用に関する技術や運用手段に対する国民の啓発に努め、国民が宇宙により関心を持つように奨励する。」
ビジョン
我が国の安全保障分野での宇宙利用を先進国レベルにすることを目指し、既存の枠組みに囚われない俯瞰的な手法で宇宙利用研究に取り組み、ステークホルダーから信頼を得るとともに、国際レベルのセキュリティー ‐ クリアランスに対応した我が国において先進的な研究機関のモデルとなる。