お知らせ

研究会

MD研究会からのお知らせ MD#16

発信日:2023年7月28日
内容:R5第4回分科会の実施報告と次回のご案内
発信者:MD研究会 三堀(幹事代表)
分類:研究会_MD

“R5第3回分科会の実施報告と次回のご案内”

 第4回分科会(7/27)を、新規メンバーを含めた一般会員4名、研究所側からは、今津理事長、藤井事務局長、及び研究員4名の、計10名の参加のもと、実施した。

 今回は「中共軍の軍事衛星開発動向」について、田中主任研究員から、プレゼンテーションが行われ、続いて活発な質疑/討議となった。一時間を超えるプレゼンは多岐にわたったが、主題である中共軍の宇宙利用は、今回の資料でも引用されている次の文章(Marcin Frąckiewicz氏)に整理される。

結論として中国軍は人民解放軍に監視と通信に必要な能力を提供するために、
包括的な衛星のネットワークの開発に多額の投資を行ってきている。これらを構成する衛星には、
主に、偵察用の「遥感(Yaogan)」、航法用の「北斗(BeiDou)」、(データ中継)通信用の「天鏈(Tianlian)」、研究(応用)用の「実践(Shijian)」の4種類がある。
中国軍は、これらを連携し、世界を監視し、遠く離れた部隊と通信するための強力なツールを獲得しようとしている。

(Marcin Frąckiewicz、’A Complete Guide to the Military Satellites of China and Their Capabilities’、 10 March 2023、https://ts2.space/en/a-complete-guide-to-the-military-satellites-of-china-and-their-capabilities/)

 講義ではその中でも特徴的な、特に偵察用とされる「遥感(Yaogan)衛星」を中心に説明が行われ、その基数、種類に改めて驚かされた。また、商用とされる吉林、高景衛星も紹介され、軍民融合への戦略的な取り組みも認識することができた。(細部は1項を参照方)また補足として、北朝鮮の偵察衛星発射場を例に解像度(空間分解能)の比較についても説明があった。

 次回第5回は、ミサイル防衛における反撃能力の発揮にも大きな影響を与える「米早期警戒衛星とSEW情報について」を取り上げ、その深掘りに取り組みます。2項の「次回予定等」に現時点での計画を載せておきますので、奮ってご参加いただければ幸甚です。新規の参加者(会員)もウェルカムです。【コチラ】を参考にお申し込みください。

1.今回の実施内容:

  テーマ: ”中共軍の軍事衛星開発動向”
   日時/場所:7月 27日(木) 15:00-17:00 @JISSオフィス
   主な内容:(以下のとおり)

  • 軍事衛星の開発動向概要
    ■遥感(Yaogan)衛星
    ■吉林衛星
    ■高景衛星
  • 北朝鮮の偵察衛星発射場における解像度(空間分解能)の比較

2.第5回予定等:

  テーマ:”米早期警戒衛星とSEW情報について”(仮)
ー米SEW情報に頼リすぎることの危うさー
   日時/場所:8月31日(木) 15:00-17:00 @JISSオフィス

  1. 場所等:参加者はJISSオフィス(紀尾井町)に5分前までに参集。リモート配信は行いません。
  2. 講義、資料等:すべて幹事側にて準備します。
  3. 会議でのディスカッションはチャタムハウス・ルールに準じることとします。参加者には自由な意見交換をお願いします。

3.今後の計画等:

  原則毎月月末の木曜日に開催することで、運営しておりますので、ご参考ください。次々回の予定は以下の通り。
          ・第6回 9月28日(木)15:00-17:00 @JISSオフィス

以上